June 13, 2011

viBirth Artist Interview♯027『宇宙戦隊NOIZ』


宇宙戦隊NOIZ

いわゆるヴィジュアル系の容姿とは裏腹に、多彩な音楽性を持つ5人組バンド、宇宙戦隊NOIZ。ユニークなコンセプトを掲げ、音楽を通して世界を平和にするという活動を行なっている彼らは、自らのライブのことを‘パトロール’、ファンのことを‘隊員’と呼んでいる。2年前のメンバーチェンジ後、初のアルバム『GENOM EMOTION』の全曲無料配信を行なった昨年秋以来となる、ニュー・アルバム『I.M.P』を6月9日(水)にリリースする彼らに、話を伺ってみよう。


-まず根本的な話になりますが、‘宇宙戦隊’のご紹介からお願いします。

ANGEL-TAKA「僕たちは、地球の平和を守るために集まった宇宙人、アンドロイド、サイボーグの5人組のバンドです。音楽の力で世界を平和にしようと、全世界をまたにかけて活動をしています」
叫「まあ、出身は四国なんですけどね」

-バラしちゃった!まぁ、一応こちらも既にプロフィールで拝見しております(笑)
2年前にメンバーチェンジをされていますが、サウンドとしてどうように変化しましたか?


ANGEL-TAKA「よりテクニカルにスピード感が増したと思います。作曲を担当しているMASATOの曲も変わってきましたね。もちろん芯の部分は変わらないけど」
宇宙戦隊NOIZ


-それぞれ自身のルーツとなる、あるいは影響を受けた音楽はどんなものですか?

呼太郎「最初に音楽を聴き始めたのはX Japanとか90年代のヴィジュアル系。そこから洋楽のヘビーメタルを聴くようになって、ギターのテクニカルな部分を真似するようになりました。一時期、影響を受けて早弾きもやったりしていました。…とかいいつつ今は音楽全般幅広く、最近ではAKB48とかも聴いていますけど…」

YAMATO「呼太郎と同じで、僕も洋楽のヘビーメタルですね。メタリカとスレイヤーとか。そういった早い音楽の、特にドラムの感じが好きで良く聴いていました。このバンドの前に、メタル系やヴィジュアル系のバンドをやっていました」

ANGEL-TAKA「僕はパンク。セックスピストルズとか、日本ではBOØWYとか。グラムロックだとハノイ・ロックス、日本だとLAUGHIN' NOSE…めちゃめちゃですね(笑)。でもまぁ、大きく括るとロック全般に影響受けています」

叫「TMネットワーク。キーボード弾けないんで諦めましたけど、僕は小室さんになりたかったんです。さらにギターも弦の数が多かったんで諦めて、ベースにしました。その後はつきあう彼女によって音楽性が変わっていったり(笑)。割と派手な感じの音楽が好きなんですけど、今はアニソンとかも聴いています…」

MASATO「小さい頃から家ではクラシックが流れ、ピアノがある環境だったんで鍵盤を触ったりしていました。その後はテクノやヒップホップなどが好きになりました。最初に買った楽器はシーケンサーでした。」


-割とみなさんバラバラですね。そういったそれぞれの嗜好が今の多様な音楽性を構築してきたんでしょうか。

ANGEL-TAKA「でも僕たち雑食なんで色々聴きますよ。みんなデジデジした(電子系)ものも好きだし。だけど構築感のある音楽をやっていこうってことだけは、みんなで心がけていますね」

宇宙戦隊NOIZ

-普段はどのように曲を作っているんですか?

MASATO「主に僕、そしてYAMATOと呼太郎も曲を作っていますが、みんなでやりたいことやりたい邦題詰め込んでいってできたデモが元になるか、個人で作って持ち込んだものがそうなるか、作曲に関してはその2パターンですね。そこに歌詞を付けてアレンジを加えていきます」


-では独自の世界観を持った歌詞は、どのように作っているのでしょうか?

ANGEL-TAKA「僕は作曲者のイメージを事前に聴いて、それを元にイメージを膨らませて書いています。自分の経験から生まれたものだったり、作り話だったりバラバラですけど。最近書いてないけどネタ帳的なものもあったりします。歌詞を作る上で大切なのは…握るペンですね」


-え!?(一同驚)
どういう事でしょうか?

ANGEL-TAKA「僕は作詞をする時、始めはパソコン使わずに紙に書くんですけど。その時に握るペンの重さが重要で、軽いペンだと集中できないし、重い言葉は出て来ません。自分にとって丁度いい重さがあるみたいです。1回ひとつの曲を書き始めたら、同じペンで最後まで書き切りたいので、途中でペンを無くしたらもう大変です!」


-意外な回答(驚)。非常に興味深いお話ですね。では同じく作詩を担当するMASATOさんは?

MASATO「やっぱり、キータッチの重さですかね。」
(一同爆笑)
MASATO「…てのは嘘で、僕は曲を作る時始めにプロットを作るんですけど、その時点で歌詞が決まっているものもあって、その場合はそれに沿ったアレンジや展開を決定、構築していくんです。逆に歌詞を無理矢理ねじ込む場合もありますけど、その中でもストーリーを大事にしていますね。僕の書く歌詞の内容の一貫したテーマが‘人の心の弱さと強さ’なんです。見方を変えて見える心の部分だったり、自分の思うことを提起したり。自分自身強くありたいと願っているんですけど、そのための答えが出るまでは多分そういった言葉をずっと連ねていくんだろうな。でも今回のアルバムでは、目の前の誰かに話しかけるような内容が多いんです。今までは内に入る傾向が多かったんですけど、そうではないものも書けたかなと」

宇宙戦隊NOIZ

-ちなみに、新しいアルバムのタイトル『I.M.P』はどういう意味なのでしょうか?

ANGEL-TAKA「イミテーションポップスの略です。僕らの作っている音楽は、どの曲も本物ではない、‘〜っぽい’曲なんです。ヒップホップっぽい、ハードロックっぽい、メタルっぽいっていう。全部偽物だけど本物よりもギラギラと輝けるようなポップスをやってこうと、そういうものを僕らは結成当初からジャンルとして掲げているんです」


叫「以前はバンド名も‘Imitation PoPs 宇宙戦隊NOIZ’って表記していた時期もあったんですけど、ややこしいんで止めました。僕らの事あまり知らない人に‘イミテーションさん’って呼ばれたこともあったしね(笑)」

ANGEL-TAKA「あともうひとつ『I.M.P』には、地球の平和を音楽で守るってことで‘愛ミュージックピース’って意味も込められています。僕らマジでやっているんですよ、地球平和活動。数年前くらい前に、フィリピンの歯ブラシを買うお金のない貧しい家庭は、永久歯を子供のうちから抜かなくっちゃいけないって話しを聴いて、僕らのライブに来てくれたお客さんと一緒に歯ブラシを集めた事があって。それで集まった1万2000本の歯ブラシを、実際にフィリピンに行って子供たちに配ったんです。今回の震災でもまた新たに2万本、仙台、石巻にも送りました。それにこの前はボランティア活動にも行ってきましたよ。もちろんメイクしてない普段の格好で(笑)」

叫「ファンの方にご協力を頂いて今でもまだ集まっていて、トータル6万本くらいはいきましたね。リーダーの部屋が歯ブラシで埋もれてたので、歯ブラシ倉庫を借りましたもん」


-想像を絶する量ですね! それでは今後はどのような活動を行なって行く予定ですか?

ANGEL-TAKA「これからも音楽で地球を守るというテーマは不変ですが、僕らが力を入れているのはライブなので、今年は特にもっともっとライブの数を増やしていこうと思っています。あとですね…このインタビューを読んで頂いた1ヶ月位後には、前回のアルバム全曲無料配信に続く、サプライズが発表できると思うんで楽しみにしてもらいたいです」

宇宙戦隊NOIZ

-今は明かせないってことですね(笑)。では宇宙戦隊NOIZを知らない方も含め、viBirth読者に向けてメッセージをお願いします。

ANGEL-TAKA「このページを見ている僕らを知らない皆様、はじめまして。日々、身体がだるい方。落ち込んでいる方、有り余る元気を爆発させたい方、僕らのパトロール(=ライブ)を見に来て頂ければ、それらを解決できるかもしれません。絶対良いライブをしますので! そして気に入ったら隊員(=ファン)になってください」

MASATO「見た目こんなんですけど、音とライブで勝負しますよ僕らは。実際メイク落ちちゃいますもん。運動量と汗の量は自慢できます(笑)」

 

飾り気のない発言とざっくばらんなキャラクター、‘ヴィジュアル系’というイメージを払拭するような、笑いの絶えない明るい現場だった。そもそも‘ヴィジュアル系’というカテゴライズに疑問を抱かざるを得ない。彼らが好きな事を詰め込んでできたという音楽を聴けば、同じくギャップを感じるはずだ(取り急ぎ、無料配信の曲でチェック可能! )。本来の意味でのミクスチャー(混ぜ合わせたもの)というべきか、ロック、パンク、デジタル、ヒップホップ、ハウスなど様々な音楽のエッセンスを取り入れた幅広い音楽性とエキセントリックで個性的なキャラクター設定、チャリティー精神とライブ・パフォーマンスで見せる圧倒的なエネルギーを体系的に見ると、とても文化的な気がする、となんだか不思議と納得してしまうのだ。‘音楽で世界を平和にする’彼らが、次に一体どんなサプライズを与えてくれるのか楽しみである。


取材、文/濱安紹子
撮影 / 山口洋樹


宇宙戦隊NOIZ


宇宙戦隊NOIZの「I.M.P」は下のウィジェットより試聴・DLが可能です。




宇宙戦隊NOIZ



宇宙戦隊NOIZ:http://www.vibirth.com/artist_detail/uchusentainoiz

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