April 7, 2011

viBirth × CINRA presents exPoP!!!!! volume48 with 『36.5℃』レポート

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viBirth x CINRA presents exPoP!!!!! VOL.48 with 『36.5℃』
3/31(thu) 渋谷O-nest
踊ってばかりの国/THE UNIQUE STAR/wooderd chiarie/カフカ/Metro-Ongen

viBirthがカルチャーニュースサイトのCINRAと共同で、毎月最終木曜日に渋谷O-nestで開催している入場無料ライブイベント[exPoP!!!!!]。viBirthでは毎月exPoP!!!!!出演バンドを募集しており、3月は「メトロオンゲン」が出演しました。

今年1月にリリースされた現在注目の新世代バンドを集めたコンピレーション・アルバム『36.5°C』の発売記念イベントも兼ねた今回の[exPoP!!!!!]。いまだ復興の目処もたたない東日本大震災から20日が過ぎ、多くのライブイベントが中止・延期を余儀なくされる中、チャリティーイベントとして決行された渾身の一夜[exPOP!!!!! Vol.48]のレポートをお届けします。

Metro-Ongen

一番手には、ベル&セバスチャンやティーンエイジ・ファンクラブを手掛けたデイビッド・ノートンをプロデュースに迎えた5枚目の新作『EDEN』のリリースを控え、国内外で根強い人気を持つ「メトロオンゲン」が登場。「You pay, I do the dance!(お金を払えば踊ります)」と胸に書かれた揃いのTシャツも眩しい4人が奏でる切なくも力強い演奏に、早くも客席がざわざわと揺れ出します。ボーカル・南さんのまっすぐな歌に、絶妙にからむ女性ドラマー・小俣さんのコーラス。エフェクトを多用したトリッキーでメロウなギター・ワークも注目ですが、やはり南さんの感情極まる歌と、一つひとつ確かめるような真摯な言葉が印象的でした。最後の「ありがとう愛してます」というMCもやたらに熱を帯びていました。

THE UNIQUE STAR


続いて登場したのは、ゴシックな佇まいでハイブッリドなギター・ロックを放つ男女4人組「THE UNIQUE STAR」。バキバキに疾走するスピーディーなリズム隊に、ヘヴィーかつシャープに切り裂くツイン・ギターが襲いかかり会場は独特の緊張感に包まれる。そこにエバタさんの生き急ぐように言葉を詰め込んだハイトーン・ヴォイスが乗り、バンドの激情指数は一気にマックスへ。唖然とするお客さんを横目に高いテンションを持続した楽曲が続く。途中、さりげないMCで笑いを誘うなどリラックスしたムードも流れる中、しっとり聴かせる曲なども披露。テクニカルなギターで客席を盛り上げるtomoさんのギターも圧巻で、彼女のポップなコーラスがバンドに華を添えていました。


wooderd chiarie

3番手には、瑞々しさを携えた透明感あふれるサウンドで独自の世界を作り上げる4人組「wooderd chiarie」が登場。ディレイを駆使した空間的なギターがかき鳴らされ、伸びのある誠実な歌が始まった瞬間から会場は優しくたゆたう波のように大らかな空気に包み込まれていきます。そして時おり現れるファルセット・ボイスに、遠くから流れ着いた流氷のように凛としたトリプルギターが、さらに彼らの作り出すドラマを盛り上げていきます。まるで北欧系のバンドたちのような孤高の世界を披露し、美しい残響とメロディーの余韻を残しながらステージを後にしました。


SOUR

そして、2008年の結成一発目のライブから「毛皮のマリーズ」と対バンし、いまや飛ぶ鳥を落とす勢いで踊りまくる神戸出身の5人組「踊ってばかりの国」が登場。会場の熱も高まり、所狭しと膨れ上がる客席からも彼らの注目の高さが伺えます。呼吸のようにさり気なく演奏が始まると、会場は一瞬にして土着的でサイケな色に。ブンブンとうねりまくるリズムに、60年代から瞬間移動してきたような林さんのファズ・ギター。そして宇宙からの使いのように中世的な存在感を放つ下津さんの柔らかいボーカルも、ふつふつと昂揚感が高まっていきます。それにしても生死に関する歌詞が多いのにめっぽう風通しの良いこのスタンス。時おり自然に震える歌声はまさにグラムロック+祭りといった印象。MCなしのあっ、という間のパフォーマンスは、風変わりなロックというよりも、圧倒的なポップの力を感じることのできる時間でした。

カフカ


気がつけば会場も満員。今回のトリを飾るのは3ピース・バンド「カフカ」。ドラム、ベース、ギターというシンプルな編成ながら、変拍子や細かなブレイク、巧妙なコード進行を採り入れた息のあったアンサンブルを聴かせてくれます。まさに職人的な音。手数の多いタイトなドラムに、音の一つひとつを体の動きで表現する芯のあるベース。一瞬ハードコア・バンドかと思わせる荒々しくダイナミックな展開を見せながらも、美しいアルペジオやコードをかき鳴らす金子さんのギターと歌が、絶妙なバランスで叙情的な世界を作り出していました。静と動が入り交じる音の説得力に会場のボルテージも最高潮のまま本編終了。温かい拍手に迎えられ、すべてのバンドを代表してアンコールに登場したカフカが最後の1曲を熱演。興奮冷めやらぬ中、ライブは終了しました。

コンピレーション・アルバム『36.5°C』の発売記念イベントということで、これまでとは一味違ったアーティストたちが出演した今回の[exPOP!!!!!]。独自の世界観とオリジナルなメッセージを持ったバンドが出演し、それぞれのドラマを展開していたのが印象的でした。そしてそれらが見事に折り重なり、一つの大きな物語を観ているような充実感に満ちたライブでした。震災後、初の「exPoP!!!!!」ということで出演者もお客さんも様々な思いを抱えてこの場所にいたと思いますが、ライブ中に「THE UNIQUE STAR」のエバタさんが語っていたように「僕らは音を鳴らすので、皆さんは楽しんでください」という言葉がまさにこの日の人肌のように温かいライブを物語っていたように感じました。

テキスト:久保正樹




 

viBirth × CINRA presents 「exPoP!!!!! volume49」開催!
公演日: 2011年4月21日(木)
OPEN/START:18:30 / 19:00
会場:渋谷O-NEST
出演:L.E.D. / Fragment × leno (術ノ穴) and more...

イベント詳細は⇒http://expop.jp/schedule/49.php

 

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