October 30, 2009

10月4日(日) FFP LIVE MUSIC BOX ~support by Music City Tenjin~レポート

Category : レポート

MUSIC CITY TENJIN

10月4日(日) FFP LIVE MUSIC BOX ~support by Music City Tenjin~レポート

Quarter Pound

心に染み込む上質なメロディーたち
Quarter Pound(東京)

 

福岡でのライヴは初となるQuarter Pound。
彼らの演奏が始まるやいなや、会場はちょっと大人でお洒落な空間へと変わった。
ボーカルKayoのしなやかな歌声を包み込む安定感のあるドラムとベース。そして、楽曲に軽やかさを与えるギターとキーボードの熟練のフレーズ。
バラードから少し妖艶なテイストさえ漂う大人な曲まで様々なテイストをこなす彼ら。しかし、全曲に渡って散りばめられているもの、それは「Quarter Pound」という確固たるカラーだ。
胸を締め付けるメロディー、そして、誰の心の中にもある懐かしい風景を呼び起こさせるようなギターソロも素晴らしかった。
最後の「幸せであるために」は優しさと思いやり、そして内に秘めた熱さを感じさせる曲。
一音一音が愛しむように大切に奏でられる。まるでそれぞれのパートの音がガラス細工を作り出しているような繊細さで紡ぎ出される。

「どこまでも歩いていこう」と温かいメッセージと、音楽を実直に愛しむ彼らのステージに会場の雰囲気もすっかり柔らかくなったようだった。
Quarter Pound Quarter Pound

恋愛地獄主義

若者だけに与えられた疾走感
恋愛地獄主義

 

ボーカル渕上氏の語りから一変して、突然の爆音が会場に吹き荒れた。
その閃光のような音には激しく胸を刺すような鋭利さと、まっさらな純真さを併せ持つギミックが潜んでいた。
ボーカル、ギター、ベース、ドラムの4人から成る恋愛地獄主義。
彼らが作り出す爆音の疾走感はまるで若者特有の焦燥感と、「まだ子供のままでいたい」という相反する想いが凝縮されているかのようで、激しく私たちの胸を高ぶらせる。
彼らが歌うラブソングは誰かのために歌いながらも、その一音一音の爆音を生み出すことによって自分自身の存在を確かめているような切なささえ感じさせる。
疾走感は若者だけに与えられた特権だ。

いつまでもその疾走感を忘れないでいてほしい、そう思わせてくれるバンドだった。「僕が君のそばにいる」という曲に込められた「未来は暗いから見えないのではなく、眩し過ぎて見えない」というメッセージの通り、輝かしい音楽の未来を疾走するために。

恋愛地獄主義


hot spring

底抜けに裏表のないロックンロール
hot spring(大分)

 

猛スピードのサウンドが会場に降ってきた。大分から参加のhot springだ。
全速力のサウンドが体中のツボを刺激し、観客はロックンロールの洪水に飲み込まれそうになる。体も心も知らず知らずの内にツイストしてしまいそうだ。
ボーカル、ギター、ベース、ドラム、全ての熱量が加速し続け、全速力のまま2曲目に突入。所狭し、と言わんばかりにステージを飛び回るボーカルの井口氏のパフォーマンスに観客はまるでサーカスにでも誘われているような愉快な気持ちになる。
男前なサウンドが次々と繰り広げられる。彼らの音に迷いは一切存在しない。迷いがないという状態は何より最強なのだ。
ロックンロールのかっこいい部分を搾り出し、再構築してブチかます彼らのステージに観客は体を揺らしたり、手拍子をしたり、頭を振ったりして自由に楽しんでいる。

音楽は元々自由に楽しむものなのだ。そんな楽しみ方を思い出させてくれた彼らの更なる加速に今後も期待したい。
hot spring hot spring
PHOTO:コースケ / TEXT:前田沙美
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