October 20, 2009

10月3日(土) 九州CROSS ROAD vol.3 -support by Music City Tenjin-レポート!

Category : レポート

MUSIC CITY TENJINビアンコネロ

10月3日(土) 九州CROSS ROAD vol.3 -support by Music City Tenjin-レポート
純度100%の化学反応サウンド
絡み合いながらもまっすぐに届く音楽
ビアンコネロ

 

彼らのライヴは弾けんばかりの期待の拍手で始まった。
約1年ぶりに福岡に帰ってきたビアンコネロ。

1曲目の「うそうそ」の演奏が始まるなり、ビアンコネロワールドが会場中に広がった。まっすぐで伸びやかな古賀氏の声、踊るようにカホンを打ち鳴らす古川氏、それを穏やかに、そしてしっかりと支えるようにギターを奏でる稲田氏。まるで3人が音と音で会話しているようだ。
絶えず彼らの音に合わせて手拍子を続ける観客のボルテージはすでにMAX状態。

メンバーが観客を湧かせ、それに応える観客がますますメンバーのテンションを上げるというギブ&テイクな関係性がライヴのしょっぱなから築かれている。

ビアンコネロ

心地よいビアンコネロの世界観に浸っていると、突如古川氏がなんちゃってアイドルキャラ(?)に変身!懐かしいアイドルの歌をつなげたような遊び心満載の歌詞となりきりアイドルなパフォーマンスに観客席から笑いが起こる。遊び心があるのは、彼らが音楽の本来の楽しみ方を知っている証拠なのだ。

ビアンコネロ

くるくるとイメージを変える彼らのステージを観ていると、まるで音楽の実験にでも立ち会っているような気持ちになる。

「試行錯誤を楽しみながら」と言う古賀氏の言葉通り、3人の音が交じり合い、化学反応を起こし、全く違う音へと変化し、それが観客の胸へと届く。交じり合ってはいるが、彼らのサウンドはどこまでも淀みなくまっすぐで、音楽の持つ温かさはそのままに私たちの心に響く。

ビアンコネロ

最後の「平凡な2人」は大切な人を想う曲だそうだ。
古賀氏のやわらかな声、そして、それを縁取るように包む稲田氏と古川氏の声は自分の心を本来の形に戻してくれるようだった。

彼らの曲は現実をそのままに伝えてくれる。
私たちはそのまっすぐさに救われるのだ。
3人が奏でる一音一音はまるで「いつでもここに帰っておいで」と呼びかけてくれているようにどこまでも優しい。

確かな進化を経て、1年ぶりに福岡に帰って来た彼らの大きさを体いっぱいで感じることができたライヴだった。


ビアンコネロ

イベントの最後にはこの日の出演者がステージに上がり、The LOVEの「ひまわりの観覧車」と、このイベントの為に書き下ろされた「CROSS ROAD」をセッション。

ステージの上も観客席も笑顔でいっぱいだった。
音楽は悲しみを表現するものでもあるだろう。辛い気持ちを代弁するものでもあるだろう。しかし、音楽の最たる力は人から笑顔を引き出し、そして、人の心をひとつにしてくれるということなのだ。

会場にいるすべての人の笑顔がそれを物語っていた。
PHOTO:コースケ / TEXT:前田沙美
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